- Date: Mon 28 01 2013
- Category: フットボールな日々
- Tags: Jリーグ アビスパ福岡 中倉一志
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【フットボールな日々】及第点のスタート
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取材・文・写真/中倉一志 |
25日に行われた慶熙大学(韓国)との練習試合について、マリヤン・プシュニク監督は、どのように整理しているのか。プシュニク監督の言葉を借りながら振り返ってみたいと思います。この試合の狙いは「プレッシャーをかけて数的優位を作ってボールを奪い返し、そのボールをゴールへ素早く運ぶこと」(プシュニク監督)。まだ本格的に戦術トレーニングをしていない段階では、まずは、ここまで意識づけしてきたことを、試合の中で、どれだけ表現できるかが最大の目的でした。
また、選手の組み合わせが日常のトレーニングとは大幅に変わっていたことや、これまでとは違うポジションでプレーしていた選手がいたことからも、チームの成熟度を確認しようとしたのではないことは明らかでした。どちらかと言えば、これまでの10日間でやってきたことを、1人、1人が、どれだけ意識できているのか、いわゆる、個人戦術の理解度の確認に費やしたように思います。その点に関しては、良い部分も、悪い部分も合わせて、選手それぞれに、成果と課題が見られたのは収穫でした。
そしてプシュニク監督は、練習試合について次のようにまとめています。
「始動日に行った2本の紅白戦との大きな違いは、我々がプレッシャーをかけて数的優位を作る。奪ったボールを縦に、ゴールに向かって仕掛けて行く。そういう意識を持った戦い方ができたということ。10日間で全てを変えることはできないが、今日の試合では、自分たちがやろうとしていることが表現できたので悪くない。新しいやり方に不慣れな選手や、馴染んでいない選手もおり、今まで練習でやってきたことが100%出たかと言えばそうではないが、それは、これから練習で理解度を深めていけば全く問題はない」
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そのためにどうしなければいけないのか。プシュニク監督は次のように続けます。
「だから私は、試合が終わったら、選手自身が、自分自身に問いかけて欲しいと伝えたい。シュートを何本打ったのか?スルーパスを何本送ったのか、何回ボールを奪い返したのか?いつ、どこで、良いプレーをしたのか、あるいは悪いプレーをしたのか?といったことだ。単に試合を終え、一晩を過ごして、そしてまた練習に戻ってくるというのではなく自分で学習してほしい。主観的にプレーするのではなく、自分自身のこと、起こったことを客観的に捉えて練習に臨んでもらいたい」
さて、ここまでチームは非常にハードで、そして中身の濃い練習を続けています。そこには、自分たちを変えるという強い気持ちが表れています。「監督がやりたいサッカーというのが練習の、ひとつ、ひとつのメニューに、すごく意図されていて、練習と監督が求めているサッカーが一致しているのでやりがいがある。去年まで時全然違う。選手たちも手応えを感じながらやれている」と話すのは城後寿。そして、誰もが同じ言葉を口にし、「やろうとしていることが分かりやすい」と話しています。
それが、慶熙大学(韓国)との練習試合で、今までとは違った面が感じられた理由だと思います。その一方で、意識の変化が形になって表れるには、やはり一定の時間が必要。「技術、戦術、ポジショニングを変えることはすぐにでも出来るかも知れないが、意識は時間をかけなければ変えられるものではない」と話すのはプシュニク監督。城後も「継続していかなければいけない」と話しています。辛抱強く、やるべきことを絶え間なく続けること。それが何よりも大切であり、それが福岡再生の礎になるはずです。
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中倉さん、ハードと言ってもCLで上位に食い込むクラブはこれの2倍以上の量をキャンプでやってるんですよ
欧州ではキャンプ期間中の約1か月間休みがない所もあるくらい徹底的にやります
ってか、昨年のキャンプがとてもじゃないけどプロのキャンプの内容じゃなかったですから、やっと普通のプロのキャンプになったんだと期待しています